
高速道路などを走行中、ビシ!・・・(ToT) 経験はありませんか?
走行中の飛び石などで、フロントガラスにヒビが入ってしまうことは、日常的によくあることです。
そのヒビを放っておくと、どんどん伸長していってガラスの強度が落ちてしまいますし、おまけに、小さなヒビ程度でも車検は通りません。
でも、ガラスの強度は落ちますが,フロントガラスがドサッと落ちてくることはまずありえません。
しかし、走ってると微妙に伸びていくヒビを見ていると、ほんとうに気が気じゃありませんよね。
ガラスリペア(ウインドリペア)は、そんなフロントガラスに入ってしまったヒビや割れを「レジン」という特殊な樹脂を浸透させることにより固め、伸長を止めて強度を増すことを一番の目的としています。
何よりも心理的にも安心感が高まり”ホッ”とする気分です。
ガラスリペアの方法とは?
ガラスリペアで一番大切なことは、ひび割れの先端部までキッチリとレジンを浸透させることによりガラスの強度を回復させることです。
それには、ヒビやキズ部分に浸入している空気や水分などの不純物をしっかりと取り除くことが重要になってきます。
損傷部分(キズや割れ)をリペアするには、「インジェクター」という1つの機材で主要な工程をこなします。
▼次のような工程になります。
- 損傷部分をレジンが入りやすくするために、必要に応じ整形します。
- インジェクターをバキューム状態にセット。ひび割れ内部の空気を時間をかけてしっかりと抜ききります。
- 空気が抜けた状態から、インジェクターを加圧状態にセットし、内部のレジンを強制的に注入します。
- 状況を見極めて必要に応じて加圧を調整して、ヒビの先端部奥深くまでじっくりと浸透させます。
- レジンの浸透を確認後、紫外線ランプでレジンを硬化させます。この時点でガラスの強度は問題ない状態。
- インジェクターを外し、損傷部分の表面を覆うようにレジンを乗せ、再び硬化します。
- 最終的にレジンをガラスと面一に整形し、表面をポリッシュ剤で研磨し違和感の少ないように仕上げ、完了!
以上の工程で、1時間〜2時間程度です。
*360度照射の紫外線ランプで硬化中*
リペア施工前 | リペア施工後 |
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▼リペア後の状態について
上の写真を見ていただくと判りますように、ヒビや割れの部分が白く見えていましたが、レジンが浸透したため、透明度が増しています。
この状態でガラスの強度も、元のとおり戻っています。
リペア部分をよくみると、ヒビの部分が微細な線状に光って見えたり、黒っぽく見えたり、また衝撃点は、”シミ状”に白っぽく見えます。
これは、ガラスとレジンというそれぞれの材質の、光の屈折率の違いが原因によるものです。
しかし、クルマを運転する場合は、車外の状況に意識が集中するためするため、通常は気になることはありません。
フロントガラスに飛び石でヒビが入ってしまったとき・・・
▼ガラスリペアの施工をお考えの場合、早めに次のことをお願いいたします。
*衝撃点(中心の欠けた部分)にビニールテープなどを貼って、水や異物が入らないようにして ください。(セロテープ、紙や布のテープは防水性が無いので不可です)
*撥水材(ガラコ、レインX等)がヒビに浸入すると、リペアの妨げとなりますので、絶対に塗らな いようにしてください。
*ドア、トランクなどは、静かに開閉してください。
*段差を乗り越える場合は静かに。
そして、できるだけ早めにリペアのご依頼をしてください。